「食品ロス」を減らすために出来る5つのこと

「食料廃棄」と言っても、どこで破棄されるかで、種類が少し変わります。まず、「フードロス(Food Loss)」は消費者に届く前のサプライチェーンのプロセスの中で発生することを指し、「フードウェイスト(Food Waste)」は、その後の消費後または未消費で発生することを指します。

 2020年度の日本の年間食品ロス量は522万トンでした。内訳は、事業系食品ロス(フードロス)が約275万トン、家庭系食品ロス(フードウェイスト)が、約247万トンです。2014年以降、最少の統計にはなりましたが、それでも国民一人当たりの食品ロスの量は、1日約113グラム(茶碗約1杯分のご飯の量)になります。

 小さな国の日本で、これほど多くの食品廃棄物が出る理由はいくつかあります。まず、新鮮な生鮮食品を食べる文化が根強いことです。そして、日本のスーパーマーケットでは商品の見た目の基準が厳しいことです。形が整っていて、色も綺麗でないと売れない傾向にあり、食べられる食品でも破棄されるケースが多いです。フードロスの部分では、企業のシステムや規則によるためすぐに減らすことは難しいかもしれませんが、フードウェイストの部分で、いち消費者として私たちにも出来ることはあります。すぐにでも始められる5つのことを紹介します。

  1. 食事プランを立てる

一週間分の食事の予定を立てることで、食品の買いすぎや無駄遣いを防ぐことができます。また、何を作るか決まっていると、買い物や調理も効率的になり、お財布にも優しいです。

  1. 必要な分だけ調理

調理回数を減らし、多くの量をまとめて調理する方が楽かもしれませんが、食べ物はすぐに悪くなってしまいます。少し面倒でも、食べる分だけを調理するようにしましょう。食べ残しがある場合は、次の食事のために保存するか、また冷凍することによって保存期間を長くすることも可能です。

  1. 適切な保管方法

新鮮な野菜や果物は水に浸したり、空気に触れさせないなど、それぞれの食品に合った適切な温度や湿度で保管させることで、保管期間を長くするとができ、腐敗のリスクを減らすことができます。

  1. 生ゴミの堆肥化

調理をする際、野菜や果物の皮などの生ゴミはどうしても出てしまいます。そのような生ゴミは、堆肥として再利用することが可能です。段ボールを利用して自作することも可能ですし、最近ではベランダなどで手軽に出来るコンポストのキットが販売されています。そのまま破棄した場合、ゴミとして埋立地にいく食品廃棄物の有効活用が出来ます。

  1. 食べ物の寄付

食事の計画をしても他の予定が入ってしまったり、変更になることもあります。多く買いすぎてしまった食品、またはキャビネットでずっと眠っている缶詰などは、自治体などに寄付することが可能です。自分の近所のフードバンクやスーパーマーケットなど、食品の寄付を受け入れる場所を探してみましょう。食品ロスを減らせるだけでなく、恵まれない人への貢献にもなります。

 日本政府も食品廃棄物の削減に引き続き取り組んでおり、日本が2030年までに食品廃棄物を半減するという目標を掲げています。

オーサー
Sayaka Ishida
Sayaka Ishida
メルマガ登録はこちら

アカウントをお持ちでない場合は、下のボタンをクリックしてアカウントを作成することです

カート 商品 お問い合わせ