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By Nanami

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ゴーストギア

海中の自然環境を破壊する幽霊、ゴーストギア

サスティナビリティという言葉が世の中に浸透する前から、海洋プラスチック汚染は急速に悪化している環境問題であり、すでに長い間、国際的に注目を集めています。この中でも、特に生物に有害な “ゴーストギア “をご存知でしょうか?

これは漁場に残された網やかごなどの漁具に生物が絡め取られ、死んでしまい、その死骸がエサとなって新たな漁獲物を呼び込んでしまう「ゴーストフィッシング」という現象を引き起こす原因となっています。

ゴーストギアとは

“ゴーストギア “とは、紛失、投棄されて海に流された漁網をはじめとした漁具のことです。その大半がプラスチック製で、海洋プラスチックゴミの少なくとも1割を占めています。残念ながら、このゴーストギアは今日の漁業において避けることのできない副産物と言われています。

なぜゴーストギアが生まれるのか

漁具は漁業者の生計を立てる大切な道具であり、再購入する場合多大な投資が必要なため、故意に捨てていることはほとんどないでしょう。しかし、管理されている漁業であっても、天候や何かミスによって、漁具を紛失することがあります。一方で、役に立たない漁具は、意図的に廃棄される場合もあります。漁業資源の乱獲にもつながっている違法(IUU)漁業では、漁具を海に捨ててその正体を隠しており、IUU漁業からは大量のゴーストギアが発生しています。

他のプラスチックと何が違うのか?

海の生き物への影響

ゴーストギア(廃棄漁具)は、海中をさまよい、サンゴを破壊し、魚がサンゴに集まりにくくし、持ち主がいなくなった後も、ひとりでに魚やウミガメ、アザラシなどさまざまな海の生き物を無差別に絡め取り、時には絶滅危惧種をも傷つけ殺し続けているのです。ゴーストギアに巻き込まれると、多くの動物が身動きや呼吸ができなくなり、長く苦しい死を迎えることになります。このように、漁具に捕まる必要のない生物が捕まる「ゴーストフィッシング」によって、いったい年間どれだけの海洋生物が犠牲になっているのでしょうか。

マイクロプラスチック

プラスチックは時間が経つと海水や紫外線によって粉砕され目には見えない形で海中に存在し続けています。これが俗にいうマイクロプラスチックで、回収が非常に困難です。また、プラスチックにはさまざまな化学物質が含まれており、海中でそれを食べた生物が化学物質を吸収する可能性があります。そのため、マイクロプラスチックが生物に取り込まれ、それらを口にする人間への影響も懸念されています。

海の豊かさを守る最初の一歩

国内のある漁業では海岸清掃や海底清掃を行っていたり、行政が漁具の生分解性プラスチック化やリサイクル化を推進していますが、漁業が環境にやさしい産業であるとは断言できない状況です。国内の天然資源の漁獲量が80年代後半から減少に転じ、2014年にはピークの4割以下にまで減りました、これまでの漁業を見直し改善しなければ、私たちの食卓に当たり前のように並ぶシーフードが10年後にはなくなる日も来るのかもしれません。

オーサー
Nanami Nakata
Nanami
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